一作

ウィリアム・ゴールディング, 蠅の王

蠅の王 (新潮文庫)

蠅の王 (新潮文庫)


少年達が島に不時着し、自分たちの考えと秩序で生活を営んでいくが
対立や妬みや陰湿な部分からの小さな諍いがやがて争いに変わっていき
・・・のような話だった


グロかった


本当にキツイのは
最初から残虐に満ちていたり、悪が燦然と悪として機能する描写ではなく
ごく普通のヒトと生活の中に眠る生々しい性が
次第に表面化していく過程なんじゃないかと思った
特殊な環境に置かれ隔離されれば
ナーバスからの一滴もヒトを殺す狂気へと育ち続けることが
まるで人間という動物として当然のことのように思えた


自身の心すら怖くなりますね