「表裏一体」という言葉が
常に自分の生き方と作品のテーマとしてあった
この世に100%の可能性と偏りが存在しないように
モノゴトなり想いなりを100%として唄い切ってしまうことには
疑問を感じざるを得ない
違う側面や可能性があるから真実味を感じられる何かがある
存在には常に終焉の可能性とリミットが存在する
だからこそ今を掛け替えのないものとして捉えられ
いつかは消えてしまう目の前のそれを愛しいと気付ける
逆に死ぬほど終焉を望んでいても
死ななかった事実と無言で動き続ける心臓には
僅かでも生の現存の感触と、純粋な渇望を自ずと覚える
醒めたように厳かな気持ちになる日もあれば
イジらしい気持ちと穢れに酔ってオナニーばかりの日もある
暗い人間でも音楽でもない
でも明瞭でも単純でもない
だからそこに居てくれる一人の人間と
向き合って演れる資格があると思ってる