悲しみを愛せるように

流行りの冗談は何一つ笑えなくて
深刻そうな話は転げるほど愉快だ
逆さまについた角が自分に刺さりながら
泣き笑いの真実を探している


古ぼけた太陽は少しずつ色褪せて
今日より明日を未来のことを切なく照らす
目を凝らしていよう移ろう先で
悲しみを愛せるように


言いたいことなんて一つも意味はなくて
伝えたいことだけ言葉になれずにいる
自分を守る殻は一度破れたら戻らない
その一歩は踏み出せないままでいい


ライトに貫かれ暴かれた夜の中で
大事なものを集め抱きしめた闇で眠る
夢が叶う世界でそれよりもっと
僕だけの答えを探して


時間のテンポとずれたリズムで
心臓は歌う


古ぼけた太陽は少しずつ色褪せて
今日より明日を未来のことを切なく照らす
伸びる影を辿り途切れた後も
悲しみを愛せるように