アイマイミー

鏡の中の影が逆側の手を挙げる
不自然に似通って
自分を振舞う


憧れていた未来を逸れて
今を老い続ける
飛べないままの羽を振りながら
生き延びた心で
十字架よりも重い僕を背負って


季節を避ける鳥が汚れた空を渡る
居場所を追いかけてても
逃げ場はない


この目に映る色や形より
不確かな自分を
僕は今でも捕まえられずに
陽炎を生きてる
透明ぶった歪んでる姿で


焦がれ続ける未来に焼かれて
今に乾いていく
ひび割れた手をそれでも振りながら
飛べる日を待ってる
十字架よりも正しい僕を背負って