えび通信

先月、えびちゃんが体調を崩し
食べたものを毎日のように吐いてしまうので動物病院に連れて行った。


上の二匹はまだこの家に引っ越す前に
同居人に連れられて何度も病院に行っていたが
えびちゃんは初めての・・・いや、僕自身
ネコを飼い始めてからは初めての動物病院だった。


「原因がわからないから最悪のケースもある」と先生に言われ
血液検査の結果を待つまでの間、待合室で泣いてしまった。



同居人がやるべきことは全てやってきたんだからと言ってくれて
少し落ち着いたが
でも、やるべきことをやってきたからこそ
今度こそ失いたくなかった。


小さい頃に飼っていたコーギーのコルと
子供だから未熟だから反抗期だから忙しいからと
ほとんど世話もしないままに死別してしまったことを
ずっと負い目に感じてきていたからなのかもしれない。


贖罪の為に今のネコ達と向き合っているわけではないけど
大人になった自分として、今度こそ幸せにしたかった。


3匹、分け隔てなく愛しみんなで一緒に暮らしているつもりではいるけど
同居人に優しく育てられ、連れて来られた二匹と
僕も立ち会って引き取ったえびちゃんとは
どこか少し思い入れの種類に違いがあったのかもしれない。



血液検査の結果、異常はなく
数日後には嘔吐の原因と考えられる異物を吐き出して
また元気になって胸を撫で下ろしたけど
問いはまだずっと自分の中にあるんだろう。


生き続ける限り、日々にペットに感情に問いが尽きないのなら
・・・意識し続けることが出来るのなら
ほとんどのそれは関わってしまう誰かが
幸せになることでしか答えには辿り着けないのかもしれない。





病院から帰ってきて怯え切ったえびちゃんに寄り添ってあげるごま。
お前はいつも優しいね。




えびちゃんと僕は今日も仲良く暮らしています。