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ナチスを想起させる軍服を着てパフォーマンスしたことで
ユダヤ系人権団体から猛抗議を受けたとのこと。
こんなもの完全にアウトだし
何人も大人を介し関わった結果のパフォーマンスとは思えない。
次の文化を作り上げたいなら土台を固められるだけの勉強しろ!
と思いつつも・・・正直やりたかったことはわかる。
この曲は単純な協調性や勘違いのような強迫観念から
独りで脱しろと歌っている。
むしろ反ナチスに近い。
ただ最近、同居人の影響で第二次世界大戦題材の映画を
たくさん観るようになって思う。
事実はどんどん歴史になってしまう。そもそも「事実」になっている。
時間経過の中でいつまでも人の内で生き続けるのは
痛みと屈辱だけだ。
メッセージ性の強さより
守られなければいけない人の尊厳が尊ばれるのは当然のこと。
奇跡やミラクルが現実やリアルを変えると
表現者はどこか思い上がっていないか。
同居人に誘われキネ旬シアターで鑑賞した一作。
惜しい映画だったと思う。
アイヒマンを追うのか、虐げられたユダヤ人の事実を
ここで「真実」にするのかの間で揺れていた。
アウシュビッツから生還したユダヤ人が語る
「誰に告げても信じてもらえず、収容所でのことは誰にも言えなかった」
の言葉に、泣けるというより吐きそうだった。
みんな地獄はここにはないと思い込んでいる。