Tears For Fears

ザ・ハーティング+4

ザ・ハーティング+4

金欠が続いているので隔週でユニオンに通い
100円コーナー堕ちした名作を狩る生活が続いている。


便利で廉価な配信や定額制の普及の余波でCDの値崩れが凄まじくて
ディスク業界はやっていけるのかという恐れと共に
現物収集家の僕らにはチャンスでしかないなとも思っている。


世界の名盤を100枚挙げたら、60枚は100円で探せる時代だ。
業界が滅びても経済が破綻しても
僕らはまだまだチマチマ未来に夢を見続けられる。



最近の中では一番良くて、ずっとプレイヤーに入れてる一枚。
80年代のニューウェイブ、2人組みのエレクトリックポップデュオ。


時代を感じさせる過多なリヴァーブや
ブリリアントなギターに古めかしさを感じさせないくらい
歌とアンサンブルの何もかもがメロディアス。
そして時代を先取りし過ぎて、現代でも及べない
いつまでも未来な打ち込み。


表現の隅々にまで煩く繊細であれた頃の
その為の音楽。


「その為の音楽」がその為に作用していた正しかった時代の証拠。