あと一センチ

同居人が借りてきた映画。


仔細はどうであれいい作品だったとは思う。



秒速が連絡もとれず互いの状況も知れないまま
大人になっていく2人を描いた作品なら
この作品は、連絡をとり続け近況を知り合い
何だかんだお互いを気にし合いながら大人になった
2人の物語というべきか。


近況が常に知れるってのも残酷だなとは思った。
個人的な感情の美しさは
現実に割り切られないところでこそ育つものなのかもしれない。


主人公とヒロインが簡単に子供作ったり結婚や離婚を繰り返すのはどうなのか・・・
映画的なギミックなのかとも思ったけど
宗教や国柄が関わっている事情な気もするし、人それぞれでもあるか。


世界有数の高給取りガレス・ベイルもずっと子供が居たのに
正式に結婚したのはつい最近だったしな。



バツがついて子供に支えられて
個人的じゃない感情の結実に辿り着いたという部分が
この下世話な映画こそが描けた現実の妙なのかもしれない。