独り言だけが響いた明けの空に
生き残る金星が今日も消えゆく
光を追い越し星を忘れながら
眩しさが広がって街が目覚める
ただ青い朝の曖昧さだけが
現実を真実を不確かにして
流星のように燃え尽きない衛星
今もまだ地球を廻る
古いレンズじゃ写せない世界に
いつまでも応答を願う
凍てつく希望を守り続けるよりも
眠ってしまえれば夢は温かいのに
声も音も枯れて独りになっていく
言葉と感情を抱きしめながら
まだ青い風に煽られよろめく
舞い上がっていくイメージで
かつて愛と呼んでた痺れが
旧式の回路に残る
計算出来ないシステムは熱を持って
今もまだ僕を温めるけど
置き去りのままで時間は加速を続ける
光の速さじゃもう及ばないくらい
流星のように燃え尽きない衛星
永遠の軌道を進む
真空に燃える太陽を見つめながら
青いままの孤独を信じてる