ファルコン号

自分の家ではゲームは一週間に30分と決まっていた。
(後に1時間に変わったっけな?)
FF6だったら魔道アーマーで幻獣と遭遇する辺りで終わるレベルの牛歩である。


学校のクラスでそれこそFFやクロノトリガーなどの新しいゲームが流行り
それに加わりたくてプレイし始めても
僕がまだ序盤の段階でみんなが次々にクリアしてしまって
そんなゲームはもはや話題にも上らなくなり
勇者の冒険は時代遅れを彷徨った。


戦いがみんなで楽しむエンタテイメントではなく
自分だけで挑み続ける問題になってしまった辺りから
孤独は始まっていた気がする。


1人で考えて工夫して、他人の解釈を挟まないまま
世界を眺め歩き続けて
誰に話すでもないまま
物語は独りの内で幕を閉じる。



何というか、作詞作曲やブログを書き続けるという作業が出来る気質は
あの頃作られたんだと時々思う。



まだ何も終わっちゃいない。