ねこ座

まだ名もない星の数を
ぼんやり霞んだ光の粒を
なぞって結んだいびつな形の
僕の勝手な夢は


夜をすり抜けて朝日に目を細め
気ままに旅する
僕だけの星座さ


捕え切れないその実体を
手触り頼り探し続ける
鳴いて逃げた悪戯な姿を
ずっと追いかけるけど


今日を走りぬけ明日に寝転んで
そのまま尻尾の向く方に遊び続ける


季節を飛び超え宇宙の果てまでも
高くジャンプする
唯一の星座さ


僕だけの夢さ