貴賎なき世界で

Massive Attack, one love

ブルー・ラインズ

ブルー・ラインズ

うちの職場の店を同伴の待ち合わせに使うキャバ嬢の方とお客様がいる。
ギャルのような女性と、地味目の男性(日替わり)。


男性は皆、楽しそうだ。
女性もサービスなのかもしれないけどニコやかだ。



職業に貴賎はない。
・・・とは言っても、世の中の大半は水商売に携わる人を見下してるし
僕も「これがキャバクラか、同伴か」と言う認識と共に
異世界感は覚える。



そんなキャバ嬢の彼女がある日、お子さんらしき男の子と2人で来店した。
しかも小学生くらいで結構大きい。とても可愛がっている。


この時点で恐らく確定だろうは女手一つで育てているという事情。
唐突に生まれる不憫さと、それに立ち向かい続ける日々へのリスペクト。



職業に貴賎はない。でもその方法を選ぶ理由は、何かを決めるんじゃないか。
語るんじゃないか示せるんじゃないか。
・・・でも大半の職や立場の人間は
あらゆる柵や社会の壁の重みで世にそれを掲げられずにいる。


だから間違いじゃない。「穢れ」と世の中の判断されても
一方向からの光だけで、いつまでも心は自分の信じている色で
守り続けることが出来る。



世界はあまりにも多角的で、それぞれはどこまでも深い。
全てを否定できることなんて何一つ存在しない。