生きているがゆえ

熊木杏里, Short film

生きているがゆえ 初回限定盤B

生きているがゆえ 初回限定盤B

世界は簡単には変えられない。
滅ぼすことも、救世し切ることもできない。
未だかつてそれが出来た人もいない。


どんな風に生きても戦っても
最後には人は世界や現実との妥協点を
知らずのうちに調整し始めることになる。
良くて折半案に纏まればという形か。



熊木杏里の辿り着いた感がすごい。


世界としっかり折り合いがついている。
向こう見ずさがなくなったのはもう
ムキになって向こうを見なくてもよくなったということか。


ナイフのように尖って時間を突き抜けた先で
振り返ればそれもストーリーだと言える彼女の余裕は
過去を否定しない代わりに
これから先、奇跡を望まないという取引に応じているように思える。


でもそれも生きているがゆえ。