最後の花びら風の中

より子, 忘れられた桜の木

忘れられた桜の木 (CCCD)

忘れられた桜の木 (CCCD)

桜咲く季節でも、桜舞う季節でもなく
桜散る時だからこその桜ソング。



偶然、学生時代に愛用していたカメラを見つけた主人公が
死別した初恋の人との想い出の桜の木を訪ねに行くという
この曲のPVが好き。


想い出は写真のように日焼けし、絵のように褪せていく程
淡くきれいになっていく・・・悲しいくらいに。




初期のより子の音楽はどうにも肩に力が入り過ぎてるが
ガンの病床から生還してきた人間の紡ぐ刹那には
余裕なんて入り込む隙間なんて元々なかったのだろう。


生き急ぐとかじゃなくて
急ぎ足で駆け込んでくる今を抱きしめ続ける為に。