風があの日を描いてるよ

Miz, An Ordinary Day

Mizrock(通常盤)

Mizrock(通常盤)

ユニオンで100円のCDを数十枚単位で買い漁ったり
遠出するとその地のブックオフの280円、500円コーナーを
必ずくまなくチェックして帰ってくる人間なんだが


安値になって売られているCDを見るたびに
うれしい反面、何とも言えない感情になるのも常


どの作品にも人生を懸けた人が存在して
きっとたくさんの試行錯誤と情熱が集っているはず
完成を喜んだ瞬間もあっただろう
世界すら変えるかもしれないと盛り上がったかもしれない



「おれだけは知ってるぞ、その良さも価値も意味も」
と投売り状態になってる名作を前にいつも思う
そして、そんな自分の想いもまた
世界には何も影響しない



へヴィーロックからパワーポップ、R&B・・・
楽曲を外人に外注しまくるという裏技で作られた
超高レベルの人工ミーハー音楽性アルバム


何がすごいってそんな界王拳20倍みたいな戦い方で
押し潰されることのなかったMizの地力なんだが
(完全なるモンスター歌唱力)



皮肉にもこのアルバムが売れなかったことで
能力やクオリティーだけが
必ずしも世の中に求められてるわけじゃないってことを
知ることになったな


そして、人知れず埋もれていく名作が存在するって事実も