2013年一作オブザイヤー

大友啓史, 龍馬伝

夢を諦めた人間が、未だ夢を追う誰かを
嘲笑するような態度
逆に、未だ夢を追う人間が
夢を諦めた誰かや世の中を
変に見下してるような風習


自分の考えや意志を守る為に
自分への言い訳を探すことは大変なこと


そして、考えや意志以上に守るべきことが
見失われがちなのはどの時代も同じなのかもしれない


誰もが変化を要求され続けた幕末なんて尚更



激しい変革の時の中で
別離や裏切り、憧れや共感・・・小さな恋
一つ一つを心に大切に生き切った一人の男の物語


何を選んでも、選ばざるを得なくても
想い出や感じてきた今までが常に自分の中で温もり、輝きを放ち
ずっと支えてくれる
「抱えていく」という想いの生き方を知った一作



前日分でるろ剣を挙げたのはこれを書きたかったフラグでもあるんけど
最近はよく上記のようなことばかり考えるし
その度にこの作品のことを思い出しますね



全てを一々大切に抱えていった先に何があるんだろう
せめて殺されるくらいの人間にはなりたい