冷血

ベネット・ミラー, カポーティ

カンザスでの一家惨殺事件についてのノンフィクションを書くため
犯人のペリーからの聞き込みを始めるカポーティ
幼き頃からの不幸な境遇で心に孤独を抱えるペリーへ
彼は友人のように振舞い接近する


作品「冷血」は完成前の朗読会から話題を生み
結末は犯人2人の最期に委ねられる
そして死刑執行の日を向かえ・・・



社交性に富み、ひょうきんな性格のカポーティ
一方で、同じ孤独を装いペリーに近づく彼が
その狭間で苦しみ始めていく様が印象的だった


書いた作品をペリーに見せられなかったり
タイトルすら明かせなかったりしながら
死刑を迎える頃には、カポーティは憔悴し切り
逆にペリーは疑念さえ超え友達としてそれに向き合う



はたして「冷血」とは誰のことを差した言葉だったのか