優しいだけのエンジェル出番だよ

カミナリグモ, 開かない扉の前で

ピロウズの2枚目のトリビュートアルバム

正直、微妙だったと言わざるを得ない
むしろこんなに微妙になるとは思ってなかった

ピロウズがピロウズ足るべく所以って
カッコイイギターロック＋αの「α」の部分にこそ
重きがあったんだと改めて感じた

センスのいいロックバンドの抜群なアレンジのカヴァーも
名のあるロックバンドからのアニバーサリーな祝福も
「何か違う」ものに思えてしまう理由はそこにあるんだろう
（この発言はピロウズの志向に対する反論にもなってしまうが・・・）

そんな中、カミナリグモがカヴァーした「開かない扉の前で」が
本当に本当に良かった
カヴァーとはいえ、2014年の暫定ベストソング

何と言うかこのバンドだけはカヴァーした曲が立つ目線
同じだけのシビアや悔しさを抱いて演れてる気がする

これこそがピロウズだけが持つ「α」であり
そして、その「α」を未だリアルタイムに感じ
突き動かされ続けてるカミナリグモだけが演り得た
共感の今だと思った

久しぶりに悲しい歌に救われた

無論、悲しいままで終われないからこそ