ハロー

ちぎれそうなスピードに追われては
すれ違いの摩擦で磨り減る
持ちきれないくらい与えられた後で
信じられないくらい全て奪われる


伏し目がちで通り過ぎるのを
待っていても
何も変わらない


加速の世界を逆に駆け出す
さあ君を呼びに行くよ
どんな時間も超えて手を振るよ
ハロー今を届けるために


きれいごとの春に振り返り
飽きるような夏に溶け出して
思い込みの秋にさらわれて
冬の日には白に還っても


忘れないで
季節に全てを失っても
僕らは変わらない


逆風の中で息を止めながら
でもまだ鼓動早めている
熱の在処からもう一度始めるよ
ハロー今を叶える為に


加速の世界をすぐに追い越す
さあ君を呼びに行くよ
奇跡全部を集め手を振るよ
ハロー今を届けるために


上野バンドの「ハロー」という曲の歌詞


2年くらい前に書いたのかな
音楽か将来とか当時の恋人のこととか
いろいろ悩んで苦しんでた時に書いたことは覚えてる


単純に、自分の曲はいつまでも自分の曲だなと思った
こうやって歌詞を読み返してみても
アコギを抱いてちょっと歌ってみた夜にも


久しぶりの上野バンドのスタジオで
みんなで演った瞬間にも



いや、その単純さを守れていることが
作詞作曲者自身の冥利に尽きるのか



僕は僕を裏切れないと唄っていたのは関谷さんだったか


際みたいなせめぎ合いを超えて
シンプルな所に帰ってきた



裏切らなかった僕と先へ行く