「閉店まで30分しかないんですが・・・
今夜は時間も遅いし、呑みミーティングどうします?」
「もちろんいきましょう」
ヤマモトさんは何であんなに酒において強気なのか・・・
バンドがノってきている
多数の音の集合体が音楽という一つの肉体へと変質し
都合で集まった酒の集いが
この面子だからこその笑える呑みへと変わりゆく
発案から一年
一千一秒というバンドがやっと思う形になったと思う
それぞれのこと、お互いのこといろんなことがあったけど
いろんなことがなければ掴めなかった繋がりで
今を強く結びついている
僕らには若さも衝動もない
バカの果てにこじらせてしまった何かと
古ぼけてることを気付かないふりしながら
無駄に傷を負って守ってきた理想しかない
でも、これはおれたちしか持ち得ないもの
十数年忘れられない悔しさを重ねてきた大人にしか
焼き付いてない刻印だから
最期までその道を降りなかった愚か者がどうなるのか
その結末を示しにいくのが僕の役割だと思ってる
バンド、個人とも来年からいよいよ表立って動き出します
同じ刻印を持つ愚か者にも
ざまあみろと笑いたいだけの尻軽クソ野郎にも
充分、面白いものを魅せられると思うので