世界は今日も簡単そうにまわる そのスピードで涙も乾くけど

the pillows, FunnyBunny

HAPPY BIVOUAC

HAPPY BIVOUAC


ただ、今が終わりゆくと感じていた


一日一日、日めくりのカレンダーを千切り続けるように
残り時間が失われていくことを
否応なく実感していた


みんなとの時間が
笑った一瞬が、静まった一秒が
あの人の照れた後ろ姿が・・・全部最後の一ページに変わっていく



関東に引っ越すまでの地元の職場での最後の数日間
僕にとっての「あの頃」という季節の最期


永遠のフラッシュバックの数々



音楽や執筆を続ける中で、いつか書きたいと思ってる題材はいくつもあるのだけど
これこそがその主たるもの・・・というより
静かな命題としてもうずっと存在し続けていて
そこから派生するものをひたすら書き続けてるだけのような気さえする



仲間の言葉を借りるなら
過去を美化してるようなもので、その後が不純なわけじゃないけど
おれはもうあの頃のような昂ぶりで誰かを好きになったり
人格を裏返されるくらい他人を尊敬することは
もうないんじゃないのかと思ったりする



それは悲しいことなのだろうか


それとも、想い出も今と変わらぬ意味や重さとして点滅し続けるなら
幸せだと言い切るべきなのだろうか



世界は今日も簡単そうにまわる