宗茂と�槁千代

昨夜、人から歴史関係のことで相談を受けて
立花�槁千代の事についてちょっとしたアドバイスをしたんだが



男尊女卑・・・と言うよりも
もう完全に設定の域で、男性が主役を勤め
女性はそれを支える
あるいは犠牲になることを定められていた時代において
�槁千代は自分のアイデンティティーを以てして生きた
数少ない女性だったんだと思う


僅か6歳にして立花家の家督を継いだところから始まり
あの秀吉に夜伽の相手として呼ばれた時に(今で言う枕営業しろと)
侍女と共に武装して乗り込んだり
婿養子として迎えられた宗茂
不仲や諍いの果てに別居、離婚したりと


どこを切ってもインパクトが強く、興味深い一生なんだが
個人的には宗茂との夫婦仲・・・2人の関係が気になるというか
想像しがいのある所だなと



残っている少ない資料と情報の中に「諍い」、「別居」と記されていても
2人の間にどんな想いの行き交い
あるいはすれ違いがあったのかは解らない


個人的には、解らないからこそ想像を走らせられることも
歴史を楽しむ醍醐味の一つなんじゃなかと思ってる



�槁千代は夫と離れたまま34歳という短い生涯を終えてしまうのだけど
やはり、怒涛の人生の大半を一緒に過ごした宗茂に対し
想うところはずっとあったと思うし
最期には想い出すこともたくさんあったと思う


宗茂もそれから後、徳川の世になり大名として返り咲いた際
領内に�槁千代を弔うための「良清寺」を建立している
やはり彼にとっても彼女は忘れられなかった存在だったと
思う・・・というより思いたい



単純な契りでも、誓約でもなかったからこそ
宗茂と�槁千代の間には「想い」に基づく関係がずっと在ったんじゃないか


それは共に戦った日々にも
そして、離れてしまったその後にはもっと強く




*ギンチヨの正しい漢字はこのブログだと表示されないらしい