「うちの職場って所属大学生多いはずなのに慢性的に人手不足ですね」
「みんなリア充で忙しいんだろ」
「・・・リア充って何ですか?」
「!!」
普段、好んで使う言葉ではないにしても
「リア充」はオルタナワードでもないと思ってたので
通じなかったことに驚いたのだが
いや、ちょっと待てよと
そもそも彼女の中にはリアルも何もないのでは・・・
二次元も三次元もクソもないのではないのか
定義も概念も存在しない
イッツアスモールワールド
世界は一つなのではないか
あらゆる枝分かれと想像の果てに
たくさんの世界と国と自分を抱え
リアルという現在の実感を失いつつある僕は
彼女の一つの世界が永遠であることを願った