一作

伊藤たかみ, 誰かと暮らすということ

社会に馴染めない男女のすれ違いと繋がりの日々
倒産するビデオレンタル屋の店長と妻
現実という会社から夢への逃亡に揺れる
独立希望の父


それぞれの今を生きる個人
そこに誰かが居ること
居たことの存在と関係
想い巡りの一作


盟友おくこ嬢に借りた一冊



うまくいかない2人の曖昧、解り合える奇跡
あらゆる淡い感覚と共感
誰かを想い、想っていたことが
日々の感情と意識にこれほどまでに影響しているのだなと


恋とか愛とか結婚とかつくづく思い知らされる
思いのほか入り組んで、迷い込みの旅のような
複雑なものであると
・・・でも、だからこそいつまでも
問答で、幸せで、悲しみのようなものであると



おれは伊藤たかみ先生の信者と言ってもいい
言う他ない