- 作者: 松井計
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2002/12
- メディア: 文庫
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うちの店は駅のすぐ隣にあって
そこから見える駅の構内には数人のホームレスがいる
仕事の合間とかにたまに目に入るんだけど
その中の一人のホームレスは朝から晩まで絶対横にならない
体操座りして寝てるか
柵にもたれ掛かって項垂れながら寝続け
時々出かけながら一日を過ごしてる
この本を読んだのはかなり昔で記憶が曖昧なんだけど・・・
ホームレスの心得として大切なことに
「世の中に本当に戻ろうと思う気持ちがあるなら、路上で絶対横になってはいけない」
ってのがあった気がする
これは、汚れた身なりでは世の中に受け入れてもらないから
一目でホームレスだと判断されてしまうからってことなんだけど
彼はそれを想い、貫き抜いた先に希望を持っているのかもしれんし
逆にダンボールで路上に馴染んでしまってる人は
もう返り咲きを諦めた人たちなのかなと思ったりした
以前、ホームレスのお客様とモメた時に
「ホームレスにも仕来りとか縄張りとか仁義とかいろいろあるんだ!」
とかなり強い口調で仰られたんだが・・・
いろんなものを守れなかった、選べなかった果てにある道理って何なのかと
結局そういうことから逃げきれないなら
最初からいろいろ向き合ったほうがいいのでは