月の影かくれてわかられない孤独が せつなに人を求めてふりむいているのに

熊木杏里, 月の傷

私は私をあとにして

私は私をあとにして

熊木杏里最大のヒット作にして、ある種問題作



作詞や作曲に他の人が介入してきたり
ほとんどの曲にタイアップがつけられて
大きな力の下に売り出されたり・・・


一番のヒット期に作ったアルバムに「私は私をあとにして」と名付けるあたり
彼女がその状況をどう思ってたのか察するに至る



某バンドのメンバーも語っていたけど
アーティストは売れてる時期には幸せだと思える瞬間はほとんどないらしい
夢が商品へってのは理解できても、なかなか昇華はできないものなんだろう・・・皮肉なことだけど



それでも孤独のナーバスを三拍子に乗せて唄う「月の傷」や
初期の熊木嬢を彷彿させる「0号」
何より自分へ自分自身を誓う「最後の羅針盤」など
彼女のキャリア史上屈指の名曲揃いであるのは確か
(ちなみにこの三曲はタイアップなし・・・)


激流に靡きながらも
それでも変わらない熊木節に改めて愛を感じた一作



ちなみにこれ↓
http://www.youtube.com/watch?v=ygAt35mXjig
当時のユニクロのCM動画


おれの大好きな松山氏と熊木嬢のまさかのコラボ