朝目が覚めたとき 昨日の熱が冷めても 誰かの温められてた記憶がある

熊木杏里, 顕微鏡

風の中の行進

風の中の行進

こうやって熊木嬢の全作品を聴き直してると
ちょうどこの作品が分岐点になってたんじゃないかなと感じる
ある意味一番バランスがとれてるのではないかと



「誰かに想いを訴えかけるには
私は満たされすぎている
それでも私は私にしか
できないことがあると信じる」
と‘戦いの矛盾’で唄っているように
自分にシビアであることの果てを目指してる部分も突き刺さってくるし
'流星”や‘ノラ猫みたいに"のように
斜めに構えたポップも心地いい


単純にフォークの影響がどうとかでは語れない
熊木色の音楽性が確立されたのもこの頃かな



シンガーソングライターという表現というより
一人の人間、熊木杏里
工夫と苦悩に満ちた一作



自分もソロ作を作るなら
こんな風になればとしみじみと