なにもないから なにかになりたい

熊木杏里, 長い話

無から出た錆

無から出た錆


熊木杏里の中では一番地味・・・なアルバムなのかもしれない
聞いた回数も一番少ない気がする


それでも、変わらない景色と変わりゆく自分の対比を唄った「夏蝉」
忘れられない想いと季節を越えていく「あなたに逢いたい」など
熊木嬢史上屈指の名曲も収録されている



しかし何というか、ほんとに尖ってるなと
アルバム名が「無から出た錆」って時点で相当きてるよ
・・・何も知らない人が気軽に手に取れる代物じゃないわw


この次の作品までは時折反戦色も垣間見えるのも特徴



ちなみにこの頃金八先生の挿入歌としてリリースされて話題になった
「私をたどる物語」は、なぜかボーナストラックとして収録されてる
あの武田鉄矢氏との共作だったのだけど・・・逆にそれがネックだったんじゃないかと個人的には思ってる


「新しい私になって」頃の歯切れの悪いコメントからも感じるんだけど
本当は彼女は自分一人で書いたもので、一つの作品を作りたかったんじゃないかと



実際、シンガーソングライターなんて
よくも悪くもプライドによって存在してるようなもんだからな