idol

賑やかな町並みと
静寂の瞳の
どちらが僕の世界だろう


許される限りの
想像に縋ってきた
見殺しの痛みに耐えて


心には羽のような嘘があって
勘違いの浮力で
羽ばたけると信じてる


そこがどんなリアルだって
笑い続けてくれよ
君に届かないなりに
この足はまだ走れるさ



降る雪を見上げてる
悴む手を伸ばしている
儚さは触れる度に消えて


人並みに流されて
時間だけが加速する
忘れたくない今を通り過ぎて


僕だけが転んだ曲がり角の後
不器用に真っ直ぐ
生きるしかなかったんだ


それがどんな惨めだって
笑い続けてくれよ
雪の降る静かな夜が
僕には救いのようで



刹那の切れ味の中
永遠の恐怖の中で
今に立ち尽くして
君の音を聴いてる
風が聞こえない様に


心には紛れもなく嘘があって
想像すら尽き果てた限界で
見蕩れてる


そこがどんなリアルだって
笑い続けてくれよ
君に届かないなりに
この足は駆け出して


どれも全てリアルだって
笑い続けてくれよ
行く当てもない希望だって
解っているけど
消えなくて