タイムマシン

時空を超えて辿り着いた町
風の吹き抜けるあの日へ
いつかの僕にやっと出会う
不審げに見られても無理はない
おれは変わってしまったから


懐かしさより喪失を知る
無知に満たされてた頃から
未来を変えたい僕に伝えたい
そうだからここに来たんだ


「ねえ僕よこれからは
全てがまるで絶望に変わるだろう
皮肉でもいい強く笑ってみせろよ
夕焼けが色あせて
世界がうすく濁っても
僕だけはずっと自分の色を忘れないように」


小さなその手がやがて交わる
温もりのことを思い出す
そして失う日のことをおれは
痛みのように抱えてる


強く握れば願っていれば
それを守れたなんて思わない
だから僕には叶えて欲しい
優しさで添い遂げることを


「今も大切な人のこと
おれが照れくさそうに話すから
僕は笑って聞いててくれ
いつかどんな悲しみ来てが2人を隔てしまっても
その笑顔で変えられるように」


地平線までビル埋め尽くされるそれより早く
未来に触れるんだ
新しいおれに会いに行け
僕よ


さよなら二度と会うことない
過去と現実の僕とおれ
マシンの中で消滅する意識の中で
流れる涙の温もりも
時の早さにさらわれて
僕もおれを忘れてしまった
未来に消えるように


僕がおれに変わった未来で
花を咲かすように