一曲

meghni, アイスエイジ

「いつかまた氷河の時代が来て

全てが凍りついてしまうのなら

騒がしい世界も煌きになって

見蕩れたままで眠りたい



僕はずっと待ってるアイスエイジの朝を

目覚めない君と僕の今日が

この星の終わりまで続くように



疲れた足とペダルを止めて

焼け付いたココロと感情を冷やして

絶対零度の透明で向き合って

冷たい手を繋ぐよ



非対称な結晶が並んだままで揺れる

北風に笑われてはそっと寄り添いながら

まだ夢の中

白夜を廻る太陽のように

ささやかな温もりで生きていく



僕らずっと待ってるアイスエイジの朝を

目覚めない君と僕の今日が

この星の終わりへ

降る雪の果てへ流氷の行き先へ

いつまでも凍てついた時代へ」


今回公開した3曲のうち他2曲は
昔からあったストックを新たにリマスタリングしたり再録したものだったが
この曲だけはソロを本格的に始めると決めてから作ったごく最近の1曲
だから音作りから世界観まで、ソロだからこそできるってことや演りたいことを一番追求した曲になってます



ずっと書きたかった「氷河期」というテーマで
ソロの顔になるような曲を書きたくて作ったんだけど
ストレートなラブソングとして成り立ちながら
儚い気持ちやカナシミを、逆に叶うことのないキレイ願いとして唄うことで描きたかった



演奏はほぼフル打ち込みです
鍵盤は弾いたんだけど、後からクオンタイズとステップ打ち込みで修正しまくったのでw
最後のサビでストリングスとハモってるギターのフィードバックも
シーケンサーの音源を加工して作って鳴らしてます
ちなみに間奏の突風のような地鳴りのようなノイズは
タムの音を加工編集して貼り付けまくったもの



そしてストリングスパートは一度作り終わった後
テープエコーのシュミレーターを通して劣化させつつ奥まらせて
打ち込み臭さをなるべく消すように工夫してみました
エレクトロ、でも機械的過ぎないというのがソロのテーマの一つとしてあるので



とにかく8トラックでこの全てを録るのは本当に大変だった
1トラック内に何個の楽器を録音すればいいのかって詰めてくばかりの作業だったので・・・
新システムになってトラック数や一つ一つの音を編集できる環境になったら
またアルバムバージョンとして「流星」共々録り直そうとは思っています



アコギ弾き語りを前提として作った曲なので
またいずれライブの録音かデモ音源でアコースティックバージョンも公開する予定です